テーマ: <第5回 プロジェクトSE懇談会>

「システムズエンジニアリングが優れているならば、なぜ、皆が自発的に導入しないのか?」

~なぜ 、私たちはいつも同じやり方を選んでしまうのか?~

  ・・・ 佐藤 健司 (檜垣造船株式会社)

 

VUCA時代におけるシステムズエンジニアリングの課題と可能性

VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代において、**システムズエンジニアリング(SE)**は問題解決のための強力なアプローチとされています。しかし、それが本当に優れた方法であるならば、もっと早く、もっと積極的に活用されていてもおかしくありません。現実には、多くの組織でSEが広く自発的に取り入れられているとは言えない状況です。

 

思考の枠組みと心理的抵抗

この背景には、組織や個人が自らの思考の枠組み、いわゆる「メンタルモデル」を問い直す機会を持たず、長年の慣習や成功体験という無意識の前提に縛られていることがあるのではないでしょうか。「これまでこうしてきた」「この方法で成果が出てきた」といった思い込みが、考え方そのものの更新を妨げているのです。

SEは「本当の原因はどこにあるのか?」を、全体的かつ構造的に見通すためのアプローチです。しかし、私たちは往々にして、目の前にある単純な因果関係や、短期的に効果が見えやすい対応に飛びついてしまいがちです。

さらに、「これまでと違うことをするのは不安」「失敗するかもしれない」といった心理的な抵抗が、新しい挑戦にブレーキをかけます。

 

新しい問いを立てる勇気

だからこそ、SEを本当の意味で活かすには、まず「なぜ私たちはいつも同じやり方を選んでしまうのか?」という問いを持つことから始める必要があります。

構造を変えるには、まず自分の見ている構造を疑うこと。新しい思考の道具を手にするには、新しい問いを立てる勇気が必要なのです。

 

本テーマを通じて、システムズエンジニアリングへの取り組みの機会となれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 


<事前配布資料> by佐藤さん

ダウンロード
「システムズエンジニアリングが優れているならば、なぜ、皆が自発的に導入しないのか
PDFファイル 3.1 MB

 <佐藤さん講話内容>

    ノート形式で、<講話内容>が記述されます


  <質疑内容> 

 後半のフリーディスカッション内容が再現されます                          文責:岩下                                       


    今後も「プロジェクト SE 懇談会」というタイトルで、議論を継続する予定です

    2ヶ月に 1 回程度で開催していきたいと考えています。ご参加をお待ちしています!


<注>

資料は改訂される可能性がありますのでご了承ください。