テーマ: <第6回 プロジェクトSE懇談会>
「顧客要求への柔軟な対応が生みだす設計生産性低下のジレンマをどう乗り超えるか」
~ConOpsとMBSEを活用した“プロセス設計”の事例紹介~
・・・ 佐藤 健司 (檜垣造船株式会社)
(概要)
近年、あらゆる産業で環境規制の強化、次世代技術の多様化、労働・安全要求の高まり、利害関係者の複雑化が進み、プロジェクトの進め方がますます難しくなっています。
造船業界も例外ではなく、「法令規制要求事項の変化や顧客要求に柔軟に応える」ことが競争力の源泉である一方、派生設計の増加や仕様確定の遅れから設計リソースが逼迫し、外注依存や設計生産性低下といったジレンマが生じています。
現在私は、この課題に対して プロセス設計の一事例 として、
(1) ConOps(Concept of Operations:運用概念)による設計思想の明確化
(2) 超上流レビュー による合意形成の前倒し
(3) MBSE(Model-based Systems Engineering)の小規模ユースケース活用
という、方向性を検討しています。
これらは「仕様変更リスクを抑え、設計者が安心して、設計に集中できる環境をつくる」ためのアプローチです。バックボーンとして、システムズエンジニアリング、TOC(制約理論)、他業種のMBSE導入事例研究、組織行動・メンタルモデル研究が
あります。
本懇談会では、まだ取り組み前の「プロセス設計のモデリング段階」の構想を共有し、参加者の皆さまと一緒に議論することで、異業種からのヒントを得たいと考えています。
参加者への問いかけ:
・顧客要求と標準化のバランスをどう取っていますか?
・仕様変更リスクをどうコントロールしていますか?
・新しい手法導入で直面した障壁や突破口は?
ぜひ多様な業界の皆さまの知見を持ち寄り、共に考える場とできれば幸いです。
・・・
<事前配布資料> by佐藤さん
<佐藤さん講話内容>
ノート形式で、<講話内容>が記述されます
<質疑内容>
後半のフリーディスカッション内容が再現されます 文責:岩下
今後も「プロジェクト SE 懇談会」というタイトルで、議論を継続する予定です
2ヶ月に 1 回程度で開催していきたいと考えています。ご参加をお待ちしています!
<注>
資料は改訂される可能性がありますのでご了承ください。