About Us
Mission
日本的共創マネジメント
(SynCreate Management)
ー共有の夢を実現する共創の「型」と「構え」ー
共有の夢実現のために
自由闊達にして
愉快なる
理想PM
の実践
私たちは今、組織や社会のあり方そのものを問い直す時代に生きています。 未来を共に描き、共に創り上げる「共創(SynCreate)」という考え方は、単なる手段ではなく、新しい生き方・働き方そのものとして求められています。
その理念を具体的に現場で活かすために、「日本的共創マネジメント(SynCreate Management)」を提唱します。
「日本的共創マネジメント」は、下記のような「Architecture(Vision/Mission)」からなります。
「共生的共創」とは、「共有の構想 (Shared Concept)」「共有の意思 (Shared Plan)」「共有の行動 (Shared Action)」からなる価値創造ですから、共有の構想を、① Profiling Management(プロファイリングマネジメント)が、共有の意思を、② Program Management(プログラムマネジメント)が、共有の行動を、③ Project Management (プロジェクトマネジメント)が、担います。
共創の型(Doing)と構え(Being)
「日本的共創マネジメント(SynCreate Management)」は、共創を実現するための具体的な方法論である「共創の型(やり方:Doing)」と、共創を支える組織文化や個人の意識である「共創の構え(あり方:Being)」という、相互に補完的な二つの側面から構成される統合的なマネジメント手法です。
共創の型(Formation/Doing)ー協働的価値創造の実践ー
「共創の型」とは、共有目標達成に向け、共創を具体的な行動へと展開する「基本的な手順や枠組み」です。日本の伝統文化における「型」が、武道、芸術、茶道に見られるように熟練と進化を促す基礎構造を示すように、「共創の型」は効果的な協働を実現するための指針となります。
具体的なプロセスは状況や目標に応じて変化しますが、一般的な段階として以下が挙げられます。
・共通ビジョン形成: 関係者間の対話を通じ、協働の根幹となる共通の目標や未来像を明確化する。
・信頼関係と対話の場の構築: 参加者が心理的安全性を確保し、率直な意見や感情を共有できる関係性と環境を整備する。
・多様な視点の統合: 異なる意見や感情を排除せず、新たな価値創造の潜在的資源として積極的に活用する。
・実験的試行と学習: 小規模な実験的取り組みを繰り返しながら、共に創造し、共に学び、改善を重ねる反復的プロセスを実行する。
・成果共有と知識循環: 一度限りの取り組みで終わらせず、得られた成果と教訓を組織全体で共有し、次なる共創活動へと繋げる仕組みを構築する。
共創の構え(Mindset/Being)ー協働的価値創造の土壌ー
「共創の構え」とは、他者と共に新たな価値を創り出すための基盤となる心理的姿勢や、チームや組織全体に共有される文化を指します。これは、単なる技術的スキルや表面的な手法の習得に留まらず、共創の本質を深く理解し、それを支える個々人の内面的な「あり方(Being)」に関わるものです。この「構え」の成熟度が、共創の深さや創出される価値の質を大きく左右すると言えるでしょう。
共創の構えを構成する主要な要素は以下の通りです。
・相互尊重: 異なる意見や立場を受け入れ、相手の価値観や経験に敬意を払い、真摯に耳を傾ける態度。
・共感と信頼: 単なる業務的協力関係を超え、感情や目的を共有しようとする意欲と、相互の信頼関係を構築する努力。
・開かれた対話: 自身の意見に固執せず、建設的な対話を通じて多様な視点や斬新なアイデアを積極的に取り入れる柔軟性。
・目的意識の共有: 「なぜ共に取り組むのか」という根本的な問いに対する共通理解を醸成し、協働の意義を明確にする。
・学習と成長への志向: 成果のみならず、協働のプロセスそのものから学びを得て、個々および組織全体の成長を志向する姿勢。
実践フレームワークーP3M(型)と3PM(構え)の統合ー
「共創の型」と「共創の構え」を効果的に統合し、共創プロジェクトを成功に導くための実践的なマネジメントフレーワークとして、筆者は以下の6つの視点を提案します。
共創の型(やり方:Formation/Doing)ーP3M:Profiling, Program, Project Managementー
① Profiling Management(共創構想の明確化)
共有の構想(Shared Concept)を明確にし、共有すべき夢や志など想いを、メンバー間で共有可能なビジョン・ミッションとして醸成する。
プロファイリングとは、「共有の構想 (Shared Concept)」を「プログラム憲章 (Why to do)」として捉え、夢を創発し、その輪郭を描き出すためのフレームワークです。このフレームワークでは、理想的な状態を示すTo-Beモデルと、現在の状態を表すAs-Isモデルがあり、As-IsからTo-Beに到達するためには、さまざまな道筋(シナリオ)が存在すると考えます。この考え方に基づけば、問題解決とは、To-BeとAs-Isを明確化し、その差(ギャップ)を埋める最善の手段を選択する(ギャップ分析)プロセスであるといえます。
② Program Management(共創活動の統合)
共有の意思(Shared Plan)として、複数の関連するプロジェクトを統合し、全体目標の達成に向けた柔軟なプログラムを設計及び計画する。
プログラムマネジメントは、「共有の意思 (Shared Plan)」を「プログラム計画書 (What to do)」として可視化し、関係者間で共有するためのフレームワークです。プログラムとは、全体の使命を実現するために、複数のプロジェクトが有機的に結びついた事業を指します。プログラムマネジメントは、全体の使命 (Holistic Mission) を達成するために、外部環境の変化に対応しつつ、組織の遂行能力を柔軟に適応させる実践的な手法です。その役割は、プロジェクト間の関係性や結びつきを最適化し、全体の価値を最大化することで、使命を達成する統合的な活動にあります。
③ Project Management(共創プロジェクトの推進)
共有の行動(Shared Action)のために、設定された時間、予算、成果の制約の中で、具体的なプロジェクトを計画、実行、管理し、現場での実践力と着実な管理能力を育成する。
プロジェクトマネジメントは、「共有の行動(Shared Action)」のための実行計画を「プロジェクト計画書(How to do)」として明確にし、実行するフレームワークです。プロジェクト(Project)とは、特定使命(Specific Mission)を受けて、始まりと終わりのある特定期間に、資源、状況など特定の制約条件のもとで使命達成を目指す、将来に向けた価値創造事業です。
共創の構え(あり方:Mindset/Being)ー3PM:Process, People, Platform Managementー
④ Process Management(共創プロセス整備)
「共創プロセスを支える」ため、業務フローやコミュニケーションルールを明確化し、「分析→改善→導入→運用→再分析」のサイクルを継続的に回すことで、共創プロセスそのものを進化させます。
プロセス(Process)とは、入力(input)と出力(output)の間にある業務の流れ(workflows)を意味します。
プロセスマネジメント(Process Management)とは、業務のプロセスを整理して分析し、どうすれば効率的・効果的に仕事ができるのかという改善のためのサイクルを継続的に行う活動のことです。
⑤ People Management(共創人材育成)
「共創人材をつなぐ」ために、共創活動に関わる人々の能力開発を積極的に支援し、オープンな対話と進捗の可視化を通じて、個々の自己変革と相互の信頼関係を促進します。
ピープルマネジメント(People Management)は、 PMの実践力に関する現状分析(レベルチェック&課題抽出)を行い、その改善と成長を継続的に促す活動のことです。PMの実践力は、「PMの行動モデル(PM Behavior Model)」と「PM実践力評価基準(PM Capability Criteria)」で評価されます。 P3M (Project, Program and Profiling Management)を通して学習し、実践し、獲得し、洗練された能力評価といえます。他者(メンバー)を評価するのみならず、自己評価ベースでキャリアパス「自己革新のシナリオ」としても活用できます。
⑥ Platform Management(共創環境構築)
「共創環境を整える」ために、自由な意見交換や感情共有が自然に生まれる「共創の場」を物理的および心理的にデザインし、信頼に基づいた円滑なコミュニケーションが循環する環境を整備します。
プラットフォームマネジメント(Platform Management)は、「共創の場」を実現するために、「組織成熟度モデル(Organization Maturity Model)」を参考に、ステップバイステップで段階的に進化させていく総合的な改善活動です。
共に創る未来へ
「共生的共創(SynCreate)」は、単に有形のものを作り出すという狭義の意味を超え、「共に生きる社会を、創造しながら生きる」という広範な意義を包含します。競争や分断を超え、多様な主体が共感と信頼を基盤として共創するSynCreateの理念と実践は、組織の枠組みを超え、より包摂的で持続可能な未来社会の実現に貢献する可能性を秘めています。
「日本的共創マネジメント(SynCreate Management)」は、この「共に生き、共に創る」という新しい価値観を組織文化として根付かせ、持続可能な社会づくりの中核となる力を育むための実践知です。私たちは、この理念を共有し、実践していくことによって、より良い未来社会の実現に貢献していく決意です。
私たちのミッションは、トレーニングやコンサルティングを通じて、個人や組織に「共創のフレーム(方法)」と「共創の場(在り方)」を提供することです。
Our mission is to provide individuals and organizations with ”way of doing" and "way of being" through training and consulting.